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2026-10-30

2026年度 11月 園長だより

「共に生きる」

先日、「黙想」について学ぶ機会がありました。あまり聞き馴染みのない言葉かもしれませんが、黙想とは、教会などで聖書のある箇所を何度も繰り返し読みながら、神様からのメッセージを聴き取っていくことだそうです。確かに、同じ箇所を何度も読み返していると、それまで見落としていたことに気づかされることがあります。「どうして、ここにこんなことが書かれているのだろう」と、ふと心に引っかかる部分で立ち止まり、思いを巡らせてみると、そこに、今、自分が抱えている悩みや課題につながる何かを見いだすこともあります。聖書に限らず、本でも映画でも、何度も読み返したり、観たりすることで、以前は気づかなかったことが見えてくる。そんな経験は、皆さまにもあるのではないでしょうか。同じものに触れていても、その時の自分の状況や心のあり方によって、受け取るものは変わってきます。目の前にある大切なことも、気づかないまま見過ごしてしまうことがあるのかもしれません。今回、黙想について学ぶ中で、日々の忙しさの中でも、少し立ち止まり、静かに思いを巡らせる時間を持つことの大切さを改めて教えられました。

毎朝、私は登園するこども達や保護者の皆さまをお迎えするため、門に立って挨拶をしています。元気いっぱいに挨拶をする子、恥ずかしそうにする子、ふざけながらやってくる子。その姿は、一人ひとり違います。毎日顔を合わせていると、いつもの姿として受け止めてしまいがちですが、改めて考えてみると、門は、家庭での守られた生活から、幼稚園という社会での生活へと移行する境界の場所にあたります。体の移動だけでなく、心も切り替わっていく場所です。いわば、気持ちが揺れ動いても不思議ではない場面で交わされるのが、私との「挨拶」なのだと思います。いつも元気な子が今日は少し元気がない。いつもは恥ずかしそうにしている子が、今日は自分から挨拶をしてくれる。ほんの小さな違いの中に、その日のこどもの気持ちや、私たち大人が気づいておきたい何かが表れているのかもしれません。もちろん、挨拶の仕方だけで、こどもの気持ちをすべて理解できるわけではありません。それでも、毎日同じように見える姿に少し立ち止まり、丁寧に目を向けることで、これまで気づかなかったこどもの思いや変化に気づくことができるのではないかと思います。

さて、9月から10月にかけては、園の見学に来てくださる地域の親子も多く、入園説明会の準備などを通して、改めて私たちの保育方針について考える機会となりました。なぜ、少人数での保育が大切なのか。なぜ、自然に触れることを大切にしているのか。そして、キリスト教保育を通して、こども達に何を伝えたいのか。それぞれに理由がありますが、すべてをひっくるめて考えるならば、その根底にあるのは、一人ひとりのこどもを、愛をもって丁寧に見つめ、理解しようとすることなのだと、改めて感じました。こども達は、一人ひとり違います。好きな遊びも、成長のペースも違います。そうした違いを大切にしながら、それぞれのこどもが安心して自分らしく過ごせる環境をつくっていきたい。それが、私たちの目指す保育です。そして、このことは、こども達だけでなく、保護者の皆さまにも通じることだと思います。家庭によって、日々の過ごし方も、子育ての中で大切にしていることも、それぞれ違います。自然の中でたくさん遊ぶことが好きな親子もいれば、家でゆっくり過ごす時間を楽しむ親子もいるでしょう。どちらが良い、どちらが正しいということではなく、それぞれの家庭に、それぞれの大切な時間があるのだと思います。森にある枝も、葉っぱも、石も、どんぐりも、一つひとつ形が違います。同じものはなく、どれか一つが優れているというわけでもありません。それぞれに適った姿があり、その違いが森の豊かさをつくっています。こども達も、保護者の皆さまも、一人ひとりがかけがえのない存在です。私たちは、その命と尊厳を大切にしなければなりません。そして、もし、誰かが傷ついたときには、まずその子を守りながら、どうすれば互いを大切にし、共に過ごしていくことができるのかを、私たち大人が真剣に考えていくことが大切だと思います。それが、私たちの考える「共に生きる」ということです。誰かを守るために、別の誰かを見捨てなければならない。そのようなことがあってはなりません。一人ひとりの思いに向き合い、誰もが大切にされる道を、私たちは諦めずに考え、求め続けていきたいと思います。

こども達は、これから続いていく長い人生の土台を、今、築いています。その土台は、特別な行事や大きな出来事だけによってつくられるものではありません。毎日の何気ない体験や、身近な大人とのやりとり、そして安心して過ごせる時間の積み重ねによって、少しずつ育まれていくのだと思います。だからこそ、挨拶をする子にも、しない子にも、毎朝、変わらずに伝えていきたいことがあります。それは、「待っていたよ」「あなたは、ここにいていいんだよ」という思いです。たとえ言葉にしなくても、そうした気持ちがこども達に伝わるように、一人ひとりの姿を丁寧に見つめ、日々の関わりを大切にしていきたいと思います。もうすぐ、運動会やクリスマスなど、親子で楽しんでいただける機会があります。こうした行事も含め、日々の暮らしの中で、こども達の成長を感じたり、親子で一緒に過ごす喜びを、それぞれのご家庭らしい形で味わっていただけたらうれしく思います。こども達一人ひとりが、神様に愛されているかけがえのない存在として、家庭でも幼稚園でも、安心して自分らしく過ごせますように。私たちもまた、日々の小さな気づきを大切にしながら、こども達とともに歩んでいきたいと思います。(園長)

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職員室


教材が置いてあります。

りす


3歳児クラスのお部屋。

フリールーム


預かり保育、礼拝、健康体操など多目的に使います。

うさぎ


3歳児クラスのお部屋。

お庭


5月にはグミの実が、夏から秋にかけて野イチゴが採れます。

きりん


4・5歳児の縦割りクラスです。

園長室


園長がお仕事をしています。

こひつじ


地域の親子が遊べるお部屋です。

ぱんだ


4・5歳児の縦割りクラスです。

こどもトイレ


壁紙も木の扉も先生の手作業できれいにしました。

門


のぼる子ども多数。下にはスギのウッドチップ。

ポスト


のぼるところ。宝物などをしまうところ。

ブランコ


ブランコを片付けるのは年長さんの証です。

こうさぎ・こりす


2歳児と満3歳児クラスのお部屋。