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2026-01-08

2025年度 1月 園長だより

「おとこのこ おんなのこ」

新年あけましておめでとうございます。
年末年始、私は家の大掃除に励みました。自分の部屋も何年かぶりに少し模様替えをし、空間が整うと同時に、心まで整ったような、よい気分転換になりました。掃除をしている再中、父の日や私の誕生日に、こども(我が子)からもらったカードが出てきました。ウケ狙いなのか、本気なのか…描かれていた私の似顔絵が、どう見てもゴリラにしか見えず、大笑いしてしまいました。この手のカードは、男連中が嬉々として描く様子が、目に浮かびます。一方で、長女のカードは、思わず胸が熱くなるような言葉が綴られていて、これはこれで楽しませてもらいました。男の子だねぇ、女の子だねぇ、なんて思いましたが、その瞬間…ん?、今、ジェンダーについて色眼鏡で見てしまっていなかった?とハッとしました。

確かに、男の子と女の子とでは、例えば「男の子はブロック」「女の子はおままごと」というように好みや遊び方に傾向があるように感じることはあります。しかし、このように決めつけてしまうと、こども達が本来持っている選択肢や可能性を、狭めてしまうことになります。近年、「ジェンダーフリー」という言葉を耳にする機会が増えましたが、性別によって期待される役割や在り方が、無意識のうちに押し付けられてしまわないよう、私たち大人には丁寧なまなざしが求められています。もちろん、身体的な性差はなくすことができませんから、「自分の体も、相手の体もだいじ だいじ」という視点に立った性教育としての配慮は欠かせません。その一方で、「あなたは、あなたのままでいい」「どんな可能性も、自分で選んでいいんだよ」というメッセージを、男女の別なく、日々の関わりの中で伝えていくことが大切なのだと思います。

さて、子育てには「母性的な関わり」「父性的な関わり」と呼ばれるものがあります。簡単に言うと、母性は「安心」、父性は「挑戦」と表現できるでしょう。これは、男性だから父性的、女性だから母性的、ということではありません。一人の大人が、こどもとの関わりの中で、状況に応じて使い分けていくものです。不安な時には母性的に寄り添い、挑戦できそうな時には父性的に背中を押す。そのバランスが、こどもの育ちを支えていきます。ただし、ここには大切な順番があります。「安心できるからこそ、挑戦できる」のです。「自分はここにいていいんだ」と安心できるからこそ、挑戦や冒険にこどもは目を輝かせます。時には失敗し、後戻りしたくなることもあります。でも、ちゃんと戻れる場所があり、再び安心できれば、また自然と心は挑戦へと向かっていきます。この循環を、家庭と園とが連携しながら支えていくこと。時には母性的に、時には父性的に関われる環境を整えていくこと。それが、こども達の健やかな成長につながっていくのだと思います。

3学期の終わりには、年長さん達が卒園していきます。こども達の目の前には、可能性に満ちた、いくつもの道が広がっています。どの道を歩んでいくのか、今はまだ誰にも分かりません。楽しい道もあれば、時に困難に感じる道もあるでしょう。キリスト教保育の中で私たちは、こども一人ひとりが、神様によって愛され、この世に生まれてきた、かけがえのない存在であることを大切にしてきました。比べられるためではなく、役割を押し付けられるためでもなく、それぞれが神様から与えられた賜物を携えて、この世界へと遣わされていく存在です。これまでの園生活の中で、こども達は母性的な関わりの中で「あなたはここにいていいんだよ」という無条件の愛と安心を受け取り、父性的な関わりの中で「やってみてもいい」「挑戦しても大丈夫」という勇気を育んできました。それはまさに、深く地に根を張り、同時に空へと翼を広げていく歩みだったのだと思います。これから先、迷うことや立ち止まることがあったとしても、神様と人に愛されているという確かな土台が、こども達を支え続けてくれると信じています。一人ひとりが、その子らしく与えられた道を歩んでいくことを祈りつつ、3学期を大切に歩んでいきたいと思います。(園長)

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職員室


教材が置いてあります。

りす


3歳児クラスのお部屋。

フリールーム


預かり保育、礼拝、健康体操など多目的に使います。

うさぎ


3歳児クラスのお部屋。

お庭


5月にはグミの実が、夏から秋にかけて野イチゴが採れます。

きりん


4・5歳児の縦割りクラスです。

園長室


園長がお仕事をしています。

こひつじ


地域の親子が遊べるお部屋です。

ぱんだ


4・5歳児の縦割りクラスです。

こどもトイレ


壁紙も木の扉も先生の手作業できれいにしました。


のぼる子ども多数。下にはスギのウッドチップ。

ポスト


のぼるところ。宝物などをしまうところ。

ブランコ


ブランコを片付けるのは年長さんの証です。

こうさぎ・こりす


2歳児と満3歳児クラスのお部屋。