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2024-04-12

2024年度 4月の園長だより

「あそびこむということ」

ご入園・ご進級おめでとうございます。

新年度が始まりました。誰もが期待と不安を抱えながら過ごしていると思います。一日も早く新しい生活に慣れていけることを願っておりますが、期待と不安が入り混じっているのは実は私たちも同じです。新しい日々を共に経験していく中で信頼関係を少しずつ築き、お互いの安心へとつながるように毎日を大切に過ごしていきたいと思います。

2024年度の年間保育目標は「あそんで あそんで 新しい世界へ」といたしました。あそんであそんで…って、どれだけ遊ぶの…、とお思いになる方もいるかもしれませんが、「(遊具等)何もないところから遊びを見つけることがうまい!」と定評のある当園のこども達の特徴を少し深堀りして考えてみました。こどもが長い時間、同じ遊びを続けていると大人は「飽きないの?」と違う遊びへ誘導したくなる時があるのではないでしょうか。その時、こどもの表情が活き活きとしていたら、そのままにしてあげた方がいいかもしれません。「あ!これすごい!」「みて!こんなふうになった!」と次々と発見しながらあそびこんでいる状態かもしれないからです。おだんご作り一つ例に取ってみても、土を掘る場所が違うだけで、質の違うおだんごができる場合があります。同じ遊びだけど再提案されるような環境があると、どんどん試して実験を繰り返す「探究活動」につながるようです。その姿を一言で表現すると「あそびこむ」ということになると思います。これからの時代に求められる力は「主体的に自分で課題を見つけ解決していく力」と言われています。あそびこむ中から生きる力を体得し、(園舎も新しくなることに絡めて)新しい世界へつなげていけたら、と考えました。

先日、性教育の絵本を作成中という方とお話をする機会がありました。シリーズもので第1弾は「家族」がテーマ。内容を煮詰めたいとのことでお話を伺い、感想を述べさせていただきましたが、そのやり取りの中で、改めて強く感じたことがありました。それは、性教育で1番伝えたいことは『「いのち」を大切にできるこどもになってほしい』、ということなんだな、ということです。全てのいのちに意味があり、全てのいのちはつながっていることを、こどもたちには遊びや生活の体験の中から感じて学んでほしいと思いました。

今年度は(も?)社会的にも園内においても、大きな変化の年となりそうです。言い換えてみれば生活を再提案される局面に出会う年、といえるかもしれません。遊びこんでいるこども達は楽しくてしょうがないという姿があります。私たちも、保育、子育て、毎日の生活が楽しくてしょうがないと感じられるような日々を「いのち」を感じながら各ご家庭と共に送れたら素晴らしいと思います。皆様には、様々なご協力をお願いするかと思いますが、こどもをまんなかにして、共に楽しい日々となりますように。どうぞ宜しくお願い致します。(園長)

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職員室


教材が置いてあります。

りす


3歳児クラスのお部屋。

フリールーム


預かり保育、礼拝、健康体操など多目的に使います。

うさぎ


3歳児クラスのお部屋。

お庭


5月にはグミの実が、夏から秋にかけて野イチゴが採れます。

きりん


4・5歳児の縦割りクラスです。

園長室


園長がお仕事をしています。

こひつじ


地域の親子が遊べるお部屋です。

ぱんだ


4・5歳児の縦割りクラスです。

こどもトイレ


壁紙も木の扉も先生の手作業できれいにしました。


のぼる子ども多数。下にはスギのウッドチップ。

ポスト


のぼるところ。宝物などをしまうところ。

ブランコ


ブランコを片付けるのは年長さんの証です。

こうさぎ・こりす


2歳児と満3歳児クラスのお部屋。