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2023-11-08

音楽の日講師 森の音楽家 金井隆之先生よりご寄稿いただきました

2023年度「音楽の日」を終えて

今期のあまがさすの森での音楽シーズンも無事全日程を終えました。季節の移ろいを感じる森での豊かな時間を、日々成長する子ども達と共に過ごすことができたことを嬉しく思っています。

初夏のシーズンに比べて、子供たちが森での音楽活動に慣れてきたように感じています。発想が「物珍しさ」から離れることで、子供たちがその環境下で五感を開き様々な発見に向かい合う時間がたくさんありました。

楽器の手ざわりや、叩き方による音の変化など、繊細で密やかな内的な感覚を繰り返し味わう様子を多く見られたことが特に印象深かったです。また、高い所から「ヤッホー」と声を掛け合ったり、何人かで集まってコンサートの様に一緒に音の遊びを楽しむなど、空間への働きかけや友達同士の関わりへと意識が向けられていく様も見られました。

子ども達による、内的な感覚の獲得とコミュニケーション手段の構築がなされていく瞬間に立ち会えることは、いち大人としても芸術に携わる身としても大きな喜びです。また子ども達が「いったいどんな景色を見ているのか」「どんな感覚で世界を捉えようとしているのか」視線を近くしながら子ども達の世界を観察できることが、私自身にとっても大きな学びとなっています。

言葉による認識が強くなる前の、浴びるような未分化な世界体験には、例えば「ドレミ」のような形式は外的にしか存在しません。未分化な現象や体験から、音の特徴や関係を発見したり、その現象や行為を共有したり、音楽に限らず子ども達が自分の経験として様々な発見を成していく様子には感動を覚えます。

自分の中の微細な感覚へのアンテナを張ることと、その感覚を携えながら自分の外の空間や他人と関わることとは、反対のベクトルの様に見えつつもどちらも補完的に関係し合っているものだと思います。自分の感覚を置き去りにせず深く観察することと、他者に敬意を払い対話的な関係を試みること、内外に対する働き同士が噛み合うことが、音楽を生業としている身として重要なことだと感じています。

我々の社会は言葉や習慣など他人と共有可能な価値を測りながら生活することが当たり前になっていますが、どんな社会にあってもその人をその人たらしめる拠り所は、内的な感性と体験の記憶に根ざすのだと思います。大人の社会ではどうしても「なにかの役に立つかどうか」など交換可能な外的価値に日々の重点が置かれざるを得ないことも多いでしょう。しかし、子ども達の体験と学びの日々には、彼ら自身の身体を持って(社会の都合で設けられた価値付けではなく)自分なりの様々な発見をする時間がたくさんあってほしいと願っています。そして、その発見の時間を、自然の変化を多分に感じられる森の中で共に過ごすことは豊かな体験だと感じますし、その経験が子ども達の成長の礎になってくれることを望んでいます。

今年度の「森の音楽家」の役割は終わりましたが、大きな怪我や事故がなかったことにまずはホッとしています。素晴らしい環境下で子ども達の成長を見守る先生方、保護者の皆様、森で出会う専門家の方々との協同の輪の中に入れたことは大きな喜びです。また森の中で楽しくお会いできればと思います。

金井隆之HP https://www.kanaitakayuki.com/

 

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職員室


教材が置いてあります。

りす


3歳児クラスのお部屋。

フリールーム


預かり保育、礼拝、健康体操など多目的に使います。

うさぎ


3歳児クラスのお部屋。

お庭


5月にはグミの実が、夏から秋にかけて野イチゴが採れます。

きりん


4・5歳児の縦割りクラスです。

園長室


園長がお仕事をしています。

こひつじ


地域の親子が遊べるお部屋です。

ぱんだ


4・5歳児の縦割りクラスです。

こどもトイレ


壁紙も木の扉も先生の手作業できれいにしました。


のぼる子ども多数。下にはスギのウッドチップ。

ポスト


のぼるところ。宝物などをしまうところ。

ブランコ


ブランコを片付けるのは年長さんの証です。

こうさぎ・こりす


2歳児と満3歳児クラスのお部屋。