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2023-09-01

2023年度 9月の園長だより

「君たちはどう生きるか」

8月10日、卒園生の日がありました。1年生から6年生までの懐かしい面々と一緒に、あまがさすの森の中で遊び、お弁当を食べ、ワイワイと楽しく過ごすことができました。本当に嬉しいことでした。体力も観察力も増したこども達はカニを見つければ30匹以上!!、のこぎりを切らせれば一人で安定感抜群に枝を切っていく、カ…カッコいい、と惚れ惚れしてしまいました。
また、日常の中でも園舎が建て替え間近なので、お別れに来てくれる卒園生や元保護者の方々が、毎日たくさん来てくれました。「天井低い!」「椅子が小さい!」等々、いろんな感想を言っておりましたが、身体が大きくなって、幼稚園の見え方が変わるということは確かに成長しているという証でもあります。そんなこども達が卒園してから様々な経験を積んで、ここまでの道のりを歩んできた…古い園舎を見つめながら、こども達なりにいろいろと感じていたと思います。このように自分の幼児期を懐かしむ経験は、日々様々な障壁がある中でも前進していくために大切なことだと思っています。以前にも書きましたが郷愁は心を癒しますし、未来は過去の上にありますから、幼稚園での思い出を過去の大事なものとして心に持ちつつ、未来へ向かってほしい…夏休みが終わるこの時期は毎年、卒園生たちのことを想い、同じことを祈っています。

「バーバパパ」の絵本シリーズはご存知の方も多いと思います。その中で「バーバパパのがっこう」という作品があります。内容は学校に馴染まず学級崩壊状態の大勢のこども達がいる学校が舞台です。「おまわりさんを監視につけて、厳しくしつけてください!」と親は叫びます。市長も「そうしましょう」と同意するのですが、バーバパパは「いやいや、それはよくない」ということで新しい学校を作ります。バーバパパの作った新しい学校はこどもたちのやりたいことが学べる学校。歌が好きな子、自然観察が好きな子、機械が好きな子、それぞれの興味に応じて、個性豊かなバーバパパの家族がこども達と一緒に楽しんでいく。すると、学ぶ意欲がこども達の中から湧きあがり楽しい学校生活を送れるようになりました…というお話。2021年に不登校特例校として開校した岐阜市立草潤中学校で、その立ち上げから現在もアドバイザーとして関わっている塩瀬隆之先生(京都大学)が理想と掲げたのがこの絵本「バーバパパのがっこう」でした。不登校の子だから、と特別視するのではなく、誰もが通いたいと思える学校の実現を目指します、との塩瀬先生のお話はとても興味深く、共感することができました。

スタジオ ジブリの映画「君たちはどう生きるか」を観ました。主人公の男の子が悲しいこと、悔しいこと、不思議なこと、いろんな経験をしながら成長していく姿が描かれていました。原作も読みましたが、勇気、いじめ、貧困、格差、などを正面から向き合う中で広い視野を得て成長していく様子が描かれていました。今目の前にいるかわいいこども達、卒園して大きくなったこども達がどのような未来を歩んでいくのか…。どんな葛藤を抱え、その中から何を得ていくのか…今は誰にもわかりません。心が折れそうになる時もあるかもしれません。しかし、そんな山あり谷ありの中で、乗り越えていって欲しいと思います。そのために必要な力は、この乳幼児期に愛されてきたという経験と、好きなことを満足いくまで楽しんだという経験によって育まれるのだと思っています。そのことが、これからのこども達の未来へつながっているのだろうと思います。2学期から仮園舎での保育が始まります。今まで以上にこども達の興味関心に沿ったものであるように環境を整えたいと思います。そして、こども達には「君たちはどう生きるか」の問いに対し、いつか答えを自分で見つけだし、幸せな人生を送ってほしいと心から願っています。

(園長 横山 牧人)

 

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職員室


教材が置いてあります。

りす


3歳児クラスのお部屋。

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預かり保育、礼拝、健康体操など多目的に使います。

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お庭


5月にはグミの実が、夏から秋にかけて野イチゴが採れます。

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こひつじ


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ぱんだ


4・5歳児の縦割りクラスです。

こどもトイレ


壁紙も木の扉も先生の手作業できれいにしました。


のぼる子ども多数。下にはスギのウッドチップ。

ポスト


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ブランコ


ブランコを片付けるのは年長さんの証です。

こうさぎ・こりす


2歳児と満3歳児クラスのお部屋。