クリスマスおめでとうございます。
Merry christmas!!
いよいよ今年もクリスマスがやってきますね。
皆様はどのようにお過ごしでしょうか。
過去を振り返ってみますと、それぞれの時期でいろんなクリスマスの過ごし方があったのではないでしょうか。幼少期の頃、青年期の頃、家庭を持ち始めたころ、そして今…、様々な変化があったことと思います。皆様にとってクリスマスがずっと温かい思い出であり、これからもずっとそうであってほしいと思います。そして、こども達もそのように温かい思いを抱きながら大きくなって欲しいと願っています。
クリスマスには様々なお話がありますが、先日こんなお話を聞きました。出典はわからないのですが、比較的最近のできごとのようです。
外国のある所に大きな児童養護施設がありました。そこでクリスマス会が開かれることになり、数名の青年がボランティアで参加しました。その施設は親がいないか、虐待をされていたこども達が100人いました。ボランティアのお兄さんお姉さんたちがこども達に、クリスマスの物語をお話しました。ほとんどのこども達は初めて聞くお話でした。マリアさんとヨセフさんがベツレヘムの街についても、宿屋はどこもいっぱいだったので、結局、馬小屋に泊まって、マリアさんがイエス様を産み、飼い葉おけの中に寝かせた話を、こども達は驚きながら、夢中で聞き入っていたそうです。お話の後は工作の時間でした。厚紙やフェルトを使って馬小屋を作り、飼い葉おけに眠るイエス様を作りました。ボランティアたちは、一生懸命作っているこども達に話しかけ、助けが必要なこどもに手を貸してあげたりしていました。
一人が6歳のミシャのところに来ると、もう出来上がっていました。しかし、よく見ると、飼い葉桶には赤ん坊が2人いるではありませんか。そのわけをきいてみると、ミシャは腕組みをして、真剣な面持ちで説明を始めました。まだ幼く、クリスマスの物語を一度しか聞いたことがないというのに、一部始終をかなり正確に言うことができたのです。そして、マリアが赤ん坊のイエスを飼い葉桶に寝かせるくだりに来ると、自分の思いのままに語り始めました。
「赤ん坊のイエス様が僕を見て、『泊まるところはある?』って聞いたんだ。だから、『ぼく、お父さんもお母さんもいないから、ないよ』って言ったの。そうしたら、イエス様が、『一緒に泊まったら』って言ったんだ。だけど、『できない』って言ったんだ。だって、他の人たちみたいに、イエス様にあげるものが何もなかったから。だけど、イエス様と一緒にいたくてたまらなかったから、何かプレゼントにできるものないかな、って考えたの。それで、『イエス様をあったかくしてあげるなら、プレゼントになるかな?』って聞いたら、イエス様は言ったんだ。『そうだね、それは何よりもすてきなプレゼントだね』って。だから、飼い葉桶の中に入ったんだ。そうしたら、イエス様がぼくを見て、『ずっと一緒にいていいよ』って言ったの。」話し終わったミシャの目に涙が光り、その頬に涙がつたいました。ミシャは自分を愛してくれる人を見つけたのでした。
神様は私たち一人ひとりのことが大好きだから、イエス様は馬小屋で生まれました。ミシャのように私たちも愛されている存在であることを感じられますように。家族や友人とともに分かち合うことができますように。クリスマスのメッセージを心に刻みながら、心穏やかに過ごせますように。May all the children in the world be happy.(園長)