2020年度4月の園長便り
「つぼみ」
https://soundcloud.com/ellieikuko/tsubomiellie-omiya-ikuko-harada
この詩は大宮エリーさん(作家・映画監督など)の詩で「咲かないつぼみもあるんだよ」という詩です。原田郁子さん(ミュージシャン)とのコラボも味わい深いものがあります。リンクを貼っておきましたので、もしよかったら聴いてみてください。
新型コロナウィルスの影響で新学期が始まらず、園庭に植えられたお花たちもどこか寂しそうに見えて…。こども達の笑顔を思い浮かべるたびにため息をついたりして…。そんな少し沈んだ気持ちになっていたころ、私の耳に入ってきたのがこの「つぼみ」という歌でした。不安ではなく夢を持ち続けようと、この言葉でハッとさせられました。今、このような時だからこそ希望を持つことの大切さを思わされました。そういえば…、故渡辺和子さんの著書で「おかれた場所で咲きなさい」という本の中にナチスの収容所から生還したヴィクトー・フランクルという精神科医の「死と愛」という本の内容を引き合いにこんなことが書かれています。
自分のいのちに意味を与えることで、苦しい状況でも生きていくことができる。
人は「愛する人のために生きたい」と、思うことでより強くなれる。愛は生きる原動力。
誰もが息苦しさや不安を感じていると思います。そのつらい思いをため込むのではなく、安心して「苦しい」と言える環境も必要だと思うのです。幼稚園がその役割を少しでも担えたら、と思っています。そして希望を持って生きていくことができたらこんなにうれしいことはありません。
親は子を愛し、子は親を愛する、この人間関係の基本を見つめ直し、愛する人のために希望を持って生きていきましょう。
スタッフ一同、一日も早く新学期を迎え、こども達と生活する日が来ることを心より願っています。
どうか、皆様のご健康が守られ、元気に新学期を迎えることができますように、いつも いつも お祈りしております。
(園長 横山 牧人)