自然保育①
今年から青梅幼稚園では「自然保育」に力を入れて、様々な方々と関わり合いながらこども達の成長につなげていきたいと思っています。
その第1回目が昨日でした。
自然保育コーディネーターのケロちゃん(髙橋京子先生)のリードで約2時間過ごしました。場所は若草公園。
いつも遊び慣れた若草公園のはずなのに、「こんなことも」「あんなことも」できることに驚くと同時に保育者として、人間として自然の中で生きることの意味を感じました。
自然保育の導入の部分で、公園にあいさつ、風にあいさつ、雲にあいさつ、太陽にあいさつ、鳥にあいさつ、虫にあいさつをしました。日常の中ではあまりしないことだと思いますので「え?そんなことするの?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。けれど、公園(自然)で遊ばせてもらうという感覚、態度を習慣として身につけることはとても大切なことです。
「お花だって葉っぱだって生きてるんだから取っちゃダメ」と大人はよく言ってしまいますよね。けれど、ケロちゃんは「必要な分だけいただいてきて」と言っていました。このような表現のもと、公園の中で緑のもの、ざらざらしたもの、黒いもの、ハートの形をしているものなどを探したり、赤や黄色の花びらを探すとき、こども達は決して乱暴にむしり取ったり、取り過ぎたりすることはありませんでした。むしろ「生きている」ものに関心を持ってこども達は接していたのではないかなと思いました。
ケロちゃんは決して禁止の言葉、指示の言葉、命令の言葉を使いませんでした。あとで聞くと「この2時間の中でこども達は私に関心を持ってくれる瞬間が必ずある。その時のことを信じてそのような言葉は使わないようにしているのです。こども達が私を受け入れてくれるようになるために」とお話されていました。
幼稚園に戻ってお弁当を食べ、園庭で少し遊んでいる様子を見て園に残っていた先生が「あっという間にこども達と仲良くなってしまいましたね」と言っていたのが印象的でした。
これからの活動がより楽しみになると同時に、この方向で間違いないと、確信を持てた一日となりました。自然保育の体験が日常の中にどんどん入り込み、こども達の成長につながることを願っています。(ま)