2018年度 修了式
昨日、青梅幼稚園では修了式がおこなわれ、2018年度の保育プログラムを修了することができました。
今年度から始めた自然保育、裸足保育、遊びの時間の十分な確保、その他にもこの一年の出来事それぞれを振り返り、これらの取り組みがこども達の成長にどのような影響があったのか、不足な点、改善すべき点はなかったのか、などを検討しています。
その中で、足型に注目してみました。
青梅幼稚園では毎年進級・入園したばかりの4月と年度末の3月に手形足型を取ります。
大きさが1年でこんなに違うのかぁ、と驚きながら眺めるのはとても楽しいものですが、今年は驚くべきことがありました。それは「土踏まず」です。
見事に、ほとんどの子の足型にその形成がはっきりと表れていたのです。今までも私は土踏まずの形成には興味があって、毎年足型は気にしていたのですが、やはり偏平足の子は半分くらいはどの年もいたと思います。
言うまでもなく土踏まず(足裏のアーチ)によって人の体のバランスは保たれます。ですから人がしなやかに体を動かす、体を操ることと土踏まずの形成と言うのは大きな関係があります。では、どのようにして土踏まずは形成されていくのか。それは遺伝的な要素もありますが、それ以外では足の指をどれだけ使ってきたかによります。赤ちゃんの頃、はいはいをどれだけしていたか、特に平らな場所だけではなく斜面などを足の指を使ってどれだけはいはいしてきたか。または幼児期に起伏のある場所でどれだけ遊んできたか、坂道、斜面、のある場所、木登りなどでどれだけ遊んできたかによって足の指を使う頻度が変わってきます。
今年の足型からは土踏まずの形成について、大変顕著な改善が見られたのですが、これは当然、継続して観察する必要があります。来年も再来年も青梅幼稚園で同じようなことがいえるのであれば、青梅幼稚園での保育の取り組みと幼児期の体づくりという関係性において大きな発見だと思っています。
昨日の修了式で在園生全員に個人賞を贈りました。一年どんなことをして過ごしてきたか、何に心を動かしてきたかに対しての表彰です。一人ひとりの心の成長と体の成長を、これからもしっかりと見ていく私たちでありたいと思います。
今年度、保護者の皆様には多大なるご協力・ご支援をいただきました。心より感謝申し上げます。今後ともよろしくお願いいたします。
来年度も楽しい一年でありますように!