礼拝のおはなしって・・・どんな内容なの?③
- 1月13日「よきサマリア人(びと)」
ユダ王国の商人が北イスラエル王国のエリコという町へ行く途中、盗賊にあってしまいます。身ぐるみはがされ、体は傷だらけで倒れて苦しんでいました。そこへ同郷の司祭がやってきます。しかし、助けないで行ってしまいます。次に同郷のレビ人(祭司事を任されている)がやってきますが、この人もまた助けないで行ってしまいます。最後にやって来たのがサマリア人。サマリアは北イスラエル王国にあってユダ王国の人たちから忌み嫌われてきた地方です。けれども、このサマリア人こそが盗賊に襲われた人を助けることができました。お話の後、年少さんから年長さんまでみんながこのサマリア人がいい!と言っていました。「行って、あなたも同じようにしなさい」と聖書には書いてあります。私たちが実際に行動に移す勇気を持てますように。
※欧米では「善きサマリア人法」という法律があります。
- 1月20日「ザアカイさん」
ザアカイさんはずるい徴税人でした。人々から余計に多くのお金を集めていたので、嫌われていました。その町へイエス様がお話をしにやって来ました。ザアカイさんもお話が聞きたいと木の上に登りました。すると、イエス様がそこへやってきて「ザアカイ、木から降りて来なさい。今日、あなたのお家に泊めてもらえますか?」と言いました。ザアカイさんは驚きました。友だちなんて一人もいなかったから。大喜びでお家へ招待し、イエス様と楽しくお話をしました。それからというもの、ザアカイさんは心を入れ替え、ずるいことはやめました。さらに取り過ぎていたお金はみんなに戻しました。イエス様が「友なき者の友」となったことによってザアカイさんの心の中が良く変わったというお話です。1月の讃美歌「きみがすきだって」の歌詞「きみがすきだって だれかぼくに いってくれたら ソラ げんきになる」にぴったりのおはなし。神様は私たちのことみーんな大好きでいてくれます。私たちもお友達のこと「大好き」っていえるといいね、というお話をしました。
- 1月27日「主の祈り」※ライブ配信
「主の祈り」はこどもにとって聞き馴染みのない言葉が多く難解です。ですから、こども達に「主の祈り」の内容を正しく理解してもらうことは重視していません。それよりも、いつか大人になった時、「主の祈り」をどこかで聞くことがあるかもしれません。(英語では「Lord’s prayer」と言います。)その時、「あ、これどこかで聞いたことある」と温かな感情と共に思い起こされることを願っています。人生の出発点であるこの幼児期が幸せな思い出と共にありますように。そして、もしつらい思いをする時があったとしても、乗り越えていく力となりますように、と祈っております。