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2023-11-01

2023年度 11月の園長だより

「かみさまの言葉の上に建つ」

先日、起工式を年長さん、松木 進牧師(日本基督教団 花小金井教会)、工事関係者の方々と共におこないました。園舎の解体工事が終わり、更地になった場所で賛美歌を歌い、聖書をみんなで大事に地中に埋めて、工事の安全や青梅幼稚園の保育がこれからも祝されたものでありますように、と祈りを込めておこないました。

「へぇ。聖書を埋めるんだ」と驚かれた方もいらっしゃるかと思いますが(私も驚きました)、聖書の中に「岩の上に建つ家」のお話があります。砂の上に建てた家は災害が起こると簡単に倒れてしまうけれど、岩の上に建てた家はひどい雨風にもびくともしません。だから、イエス様のお言葉をしっかり心に留めて、困難な時にも強く生きていきましょう、というお話。先日、トム牧師もこの個所のお話をこども達にしてくださいました。

起工式で、聖書を埋めるのも同じ理由からのようです。松木牧師は「幼稚園でも礼拝があり、イエスさま、神さまのお話を聞いています。その神さまのお話がいっぱい詰まっているのが聖書です。起工式では、この聖書を埋めます。新しい幼稚園が神さまの言葉の上に建っています。簡単には倒れない、しっかりした土台の上に建つ幼稚園になることを祈って、このことをします。」と教えてくれました。

私たちの日常は、時として思いもよらないことが起こります。コロナ禍はまさにその最たるものだった、と言っていいかもしれません。何をどうしていいか、わからない時、私たちは単純な答えを知りたくなります。「わからない」が嫌いだからです。情報はあらゆる所に溢れていますから、調べようと思ったらいくらでも調べることができます。ただ、調べるうちに何が正しくて、何が偽物なのかわからなくなってしまうこともあると思います。このような時代に、今こそ大切なのは、「わからない、不確定」の中で現実に対応する力なのだと思います。そして、その力はきっと幼児期にたくさん遊んで、たくさんのチャレンジと試行錯誤を体験した中から学びとして得られるのだと思っています。こども達にとっては周りの多くのものが未知の世界です。なんだかわからないけれど、「やってみよう!!」と目を輝かせて、試してみる。もし上手くいかなくても、それが次の新しい道へのきっかけになれば大きな学びにつながります。こども達には「失敗を恐れて何もしない」のではなく様々なことに冒険していってほしいと思います。青梅幼稚園の「育ち合いの集い」で岡本先生(明星大学名誉教授)がこんなことを教えてくれました。『冒険は失敗を覚悟して行う要素があります。年齢や、その子の成長の内容によって冒険の内容には違いがあります。「冒険」に向かうか、向かわないかの子どもの内面の気持ちは、親にも分かりません。そう言う時は「やめなさい」とか「やってみなさい」とかのコトバをすぐには出さないで「子ども自身」の「冒険的決断」を待つとよいと思います。その方が「失敗したこと」、「成功したこと」を主体的に自分で反省し、評価することが深く出来るのです。そういう意味では「生きる力」を育てるのは「子ども自身の内面の力」ということが出来ます。』

岡本先生から、運動会前の大事な時期に大きな示唆を与えられました。心より感謝です。

これからどんな日常が待っているか、誰にもわかりません。新しい時代を生きるこども達に「こども自身の内面の力」を豊かに育ててあげたいと思います。そして世の中がどんなに変化しようとも、「あなたは愛されている」ということを胸に強く持って生きていってほしいと思います。そして、聖書の言葉の上に立つ私たちが、これからも愛情をたくさんこども達に注いで、保育していくことができますようにお祈りしたいと思います。(園長)

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職員室


教材が置いてあります。

りす


3歳児クラスのお部屋。

フリールーム


預かり保育、礼拝、健康体操など多目的に使います。

うさぎ


3歳児クラスのお部屋。

お庭


5月にはグミの実が、夏から秋にかけて野イチゴが採れます。

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4・5歳児の縦割りクラスです。

園長室


園長がお仕事をしています。

こひつじ


地域の親子が遊べるお部屋です。

ぱんだ


4・5歳児の縦割りクラスです。

こどもトイレ


壁紙も木の扉も先生の手作業できれいにしました。


のぼる子ども多数。下にはスギのウッドチップ。

ポスト


のぼるところ。宝物などをしまうところ。

ブランコ


ブランコを片付けるのは年長さんの証です。

こうさぎ・こりす


2歳児と満3歳児クラスのお部屋。