礼拝のおはなしって・・・どんな内容なの?➃
2月はイエス様が十字架へつけられるまでの受難のお話でした。
● 2月10日「最後の晩餐」
レオナルド・ダ・ヴィンチの絵で有名な場面です。都エルサレムで「過ぎ越しの祭り」という大きなお祭りのために、イエス様と12人の弟子たちがエルサレムへ入ってきました。その時、町中の人々が「ホサナ!ホサナ!(救ってください)」と叫んで大喜びします。「私たちの王がやって来た!」と。当時のユダヤはローマの圧政に苦しんでいましたから、イエス様に解放を期待したのでしょう。しかし、祭司や既得権益のある人々はイエス様の人気ぶりを妬み、亡き者にしてやろうと企みます。そこでお弟子さんの一人「ユダ」さんにお金を渡してイエス様を裏切るように仕向けます。そして最後の晩餐の場面。パンとぶどう酒で食事をとっている時イエス様が「この中に私を裏切ろうとしている者がいる」と言います。「え⁉私じゃありませんよ‼」と口々にお弟子さん達が驚きます。(この様子が絵画に描かれています)。イエス様はユダさんが裏切ろうとしていることを全てわかっていながら「あなたのなすべきことをしなさい」と伝えユダさんはこっそりその場を離れていきます。
● 2月19日「イエスの祈りと逮捕」
食事を終えた一行はゲッセマネという丘へ行きます。そこでイエス様は神様に祈ります。イエス様だけはこれから起こる出来事、十字架の刑に処せられることを知っていましたから、苦しく、悲しみに打ちひしがれながら「できることならばこの苦しみを遠ざけてください」と祈ります。けれども、祈りの最後に「神さまの御こころがおこなわれますように」と祈ります。クリスマスのマリアさんの祈りと同じです。「お言葉どおりこの身になりますように」どんなに苦しくてもすべてを受け容れようとする姿がありました。かたや、お弟子さんたちはあんなに「私はあなたについていきます!」と熱く言っていたのに、寝てしまいます。そこへユダさんに先導されて兵隊たちがやってきました。
● 2月24日「十字架のイエス様」
捕まえられたイエス様は裁判を受けるため法廷に連れていかれます。ローマの総督ピラトは罪状を読み、いろいろ調べるけれども、イエス様に悪い部分を見つけられません。祭司長や既得権益のある人々は「十字架につけろ!」と騒ぎ立てます。すると、他の民衆も「十字架につけろ!十字架につけろ!」と騒ぎ出しました。自分たちを解放してくれる王だと思ったのに無抵抗の姿を見て、期待外れと思ったのでしょう。その騒動は凄まじいものでした。あまりにも人々が「十字架につけろ」と言うのでピラトは保身のために十字架につけることを許可します。
イエス様を心配したお弟子さんの一人ペテロさんは様子をこっそり見に来ます。そこへ町の人達に「おまえ、イエスの仲間じゃないか?」と聞かれ「いいえ。そんな人は知りません」と言ってしまいます。他の人にも「イエスと一緒にいたよな?」といわれ「知りません」、「おまえ、イエスと一緒にいるのを見たぞ」「そんな人私は知りません!!」と3回イエス様のこと「知りません」と言ってしまいます。その後、イエス様は十字架につけられてしまいます。