礼拝のおはなしって・・・どんな内容なの？①
今年度は新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から学年ごとに3回に分けて礼拝をおこなっています。毎回よくお話を聞いてくれるので準備する方も楽しみなのですが、「この前の礼拝のおはなし…家でこどもが話してくれるんだけど…どんなお話だったのかよくわからなくて…」というお母さん達の声をよく聞きます。そこで簡単ではありますが、10月に礼拝でお話した内容をお伝えいたします。
- 10月7日「わたしがあなたがたを愛したように互いに愛し合いなさい」
「ラチとライオン」の絵本をスクリーンに映して読みました。弱虫のラチはいつも守ってくれるライオンがポケットの中にいてくれることで勇気を持てるようになるおはなし。神さまから愛されていることも同じです。こども達はどの子も大切な存在で愛されているんだよ、と伝え、同じようにお友達のことも大切にできるといいね、というお話をしました。
ラチとらいおん
文・絵： マレーク・ベロニカ
訳： 徳永 康元
出版社： 福音館書店
- 10月14日「種をまく人のたとえ」
この日、横山は雨で延期になったぱんだ組の森の日に同行したため、各クラス担任の先生に紙芝居を読んでもらいました。内容は、次のとおりです。畑にタネをまきました。一つは道端に落ち、人に踏みつけられ鳥に食べられてしまいます。一つは石地に落ち、芽は出たけど水気がなく枯れてしまいます。一つは茨の中に落ち、茨も一緒に伸びて押しかぶさってしまいます。一つは良い土地に落ちて生え出て百倍の実を結んだ、というお話です。このたとえ話はタネ⇒神様の言葉、良い土地⇒私達の心を表しています。私たちの心をいつもフカフカの温かい状態にして神さまのお話を聞きたいね、というお話を担任にしてもらいました。
Jean-François Millet
- 10月21日「天の国って、どんなところ？」
天国のイメージをみんなに聞いてみました。「雲の上にある」「死んだ人が行くところ」などが多かったと思います。聖書には「神さまの 守ってくれるところ」が天の国と書かれていると私は思っていることを伝えました。次に絵本「光の国から」をスクリーンに映して読みました。光の国で遊んでいるこどもが青い星をずーっと気になって眺めています。すると天使がやってきて一緒に旅に出ようと金の衣を着せてくれます。天使とこどもは長い道のりを歩きます。一方地球ではこどもを授かることを楽しみに待っている夫婦がいました。天使はこどもをその夫婦のところに届けました、というお話です。みんなは生まれる前から神さまに守られていたんだね、というメッセージでした。
- 10月28日「タラントンのたとえ」
タラントンとは通貨の単位で1タラントン＝数十年分の収入とかなり高額なものです。英語のタレント（才能 能力）の語源にもなっているタラントン。私たちはみんな神様から目には見えないプレゼントをもらっています。絵本「かみさまからのおくりもの」をパネルシアターでこども達に伝えました。絵本の中で天使がそれぞれの赤ちゃんに持ってきたプレゼントは「よく笑う」「ちからもち」「うたが好き」。赤ちゃんは大きくなってそのようにすくすく育っていきます。私達にもプレゼントは神様から届いているはずです。みんなのもらったプレゼントは何かな？と問うと「私は○○！」「私は○○と○○と○○と…」と若干収拾がつかない状態になりましたので「先生ももらっているんだよ。○○先生は何かな？○○先生は…」というお話をしました。礼拝後、何かあったのでしょう、泣いて動かなくなってしまった年少さんの男の子がいました。そこへある女の子が寄ってきて「こんな時は私の出番ね」と言いながら一緒に手を引いてお部屋へ戻っていきました。この女の子の行動も神様からもらったプレゼントによるのかもしれませんね。自分のタラントンは何なのかを時間をかけて探し、見つけ、発揮して、充実した人生を送ってほしいと思います。
かみさまからのおくりもの
作： ひぐちみちこ
出版社： こぐま社
