2017年度12月の園長便り
10月は雨がよく降りました。運動会、いも掘り、おじいちゃんおばあちゃんの日、 つくし組も外で行う予定が室内で、ということがありました。 私たちの本来の思惑とは違う状況となったのですが、私はどれ一つとして「雨が 降ってしまったから失敗」と思ったものはありませんでした。 関わってくださった全ての方々に心より感謝申し上げます。
先日ラジオで10年後の近未来に人工知能の発達した想像もつかない世界の話を聞きました。 話によると近い将来、100%晴れる日をコンピューターで割り出せるようになるんだとか。 その日に運動会などは予定すればよいという話をしていました。 私は「んー…」と考え込んでしまいました。人間の力ではどうしようもないことってありますよね。 特に人の生死についてはそのように感じたことがあるのではないでしょうか。 天気もその一つでしょう。そのどうしようもないことを受け入れて、意味のあるものへと昇華して いくことが人の心の美しさであったり強さなのではないでしょうか。
人工知能ロボットの躍進と共に「人間とはなんぞや」「自分は何者か」と、つまずく人は 多く現れてくるのではないかと思います。 そんな時代を生きていかなければならないこども達にはそれを乗り越える力をこの幼児期 に養って欲しいと思います。そのためには自分を認めてもらう経験が絶対不可欠です。 無条件の愛が必要です。全てのこども達の未来が明るいものであるために私たちは今、 何をするべきなのか。真剣に考え、取り組んでいかなくてはならないと思っています。
(園長 横山 牧人)