2017年度第6回つくし組「絵の具あそび~にじみ絵~」
今日はとっても良いお天気で外で絵の具あそびをするにはうってつけでした。
ほどよく風も吹いていて数分たてばみるみるうちにかわき、絵の具も画用紙も扱いやすかったと思います。色水スプレーをシュッシュと吹きかけたり、水にぬらした画用紙にポンポンと絵の具をのせていくこども達の姿はとても活動的で、「やってみたい!」意欲を感じることができました。お母さん達もとても穏やかで、ゆる~い心地よい時間を過ごすことができました。
にじみ絵…「お絵かきが上手」と言われる「上手」のイメージはどんなでしょうか?ありのままを美しく模写したり、自由な発想を持って自分のイメージを表現したり…ということでしょうか?もちろん3歳より下のこども達には難しいことです。体験の幅のまだ未熟な時期に見たものそのままを描く、自分でイメージしたものを描く、ということは求めるべきではないのでしょう。それよりも、自由に遊んでいる中で、「わぁ、色が混ざったら虹になった!」とか「絵の具がたれるぅ~あれ?たれない?」とか様々な発見をし、納得いくまで自分が関わり遊ぶこと。そうした体験が大きくなって、模写をする時の色づくりの基礎となり発想の深さになっていくのだと思います。だから幼児期には上手に描くことより、「絵の具あそび」の体験が大切なんだと思います。
その中で「にじみ絵」は少し薄い色にしてあげると涼しげで夏を連想させる仕上がりになるので、今の時期にぴったりなのですが、実はにじみ絵の優れたところはそれだけではないのです。こども達は第一次反抗期の頃、自我が出てきます。けれども自分と他者の区別はまだまだあいまいです。自分と他者の境目はあっちへいったりこっちへいったり、その揺れ動く自分が絵の具の混ざる様子、にじむ様子に投影され、こども達は夢中で絵の具あそびを通して自分を感じている、そんな見方もできるのだと思います。
ちょっと理屈っぽくなってしまいましたね。何はともあれ、こどもたちの「表現」をそのまま受け入れて認めてあげたいと思います。今は思うようにできなくてもその先が必ずありますから。その時を楽しみに待てるとよいと思います。
来週はいよいよカンテラちょうちん作り。制作道具にカッターナイフも持ってきてください。
たくさんのご参加お待ちしております。(ま)