毛虫が出たよ!
「先生!ちょっとちょっと!」
「なに?どうしたの?」
子どもたちが尋常ではない様子で、先生の手をひいて行きました。向かった先は幼稚園の門の側にある、子どもたちがよく木登りをするツバキの木でした。
「ほら!あそこ!毛虫!」
「どこどこ? あ、本当だ!」
確かに、それは紛れもなく茶毒蛾の幼虫でした。
封鎖中のツバキ
茶毒蛾の幼虫は茶の木、ツバキ、サザンカなどにつきます。刺されると、赤く腫れあがり、痒くなります。
“ツバキの木には毒を持った毛虫がでる”
子どもたちは、先生にも聞いていたし、毎年繰り返される同じ出来事から、何気なくチェックしていたのでしょう。もちろん、私たち職員も気をつけてはいるのですが、今年は子どもの方が見つけるのは早かったようです。
自然の中で遊ぶことは、時に危険な物との遭遇も含まれています。しかし、これらのものを遠ざけてばかりいるのではなく、子どもたちの体験の中に入れていくことで、危機回避能力を身につけて行くのだと思います。
それにしても、「ここにいる毛虫はヤバい!」と騒いだ子どもたちの事、すごい!と思いました。
また、発見したのがリーダー気質のある子だったのも納得でした。(ま)
(現在、茶毒蛾の幼虫は駆除し、まだ発生する可能性があるので、しばらく厳重に様子を見ている最中です。子どもたちが被害にあわないように万全を期しています。)