青梅幼稚園産 どくだみ茶
どくだみの花が白く咲きだしたころ、「この草でお茶ができるんだよ」と、自由遊びの時に散々子どもたちに吹き込み、手伝ってもらおうと企んでいたのですが、いざ蓋を開けてみると、あまり飛びついてくれませんでした。「くさ!」「変な臭い!」などなど。嗅覚も子どもの方が繊細なのかな、と思いましたが、とにかくその独特な臭いに、ほとんどの子が2~3本取ったら「じゃぁねぇ」と違う遊びへレッツゴーでした。
そして干すこと約10日間。カラカラに乾燥してくると臭いも収まって、干してあるのが日常の風景になりつつありました。
「この前の日曜日にね…」
干したどくだみの束を取り、満を持して、葉っぱちぎり。日常の風景が少し変わると、その変化に敏感に反応するのが子どもです。わっと集まって来て、乾燥した葉っぱをちぎちぎ。こういう単純な手作業をしながら、お喋りをすると会話がはずむんですって。でも、先日そんな姿を見た子に「おじいちゃん」といわれてしまいましたが…。
「えーと、5gはもうちょっとかな?」
そして、いよいよお茶パックにつめて(麦茶と1:1でブレンドしました)テラスに用意しておくと、これまた、わっと集まって来てみんなで飲みました。
【どくだみ】という植物は昔から優れた薬草として知れ渡っており、生薬名として【十薬(じゅうやく)】という名前が付けられているように、10種類の薬効(効能)があると考えられていました。どくだみ茶の効能・効果として代表的なものに身体の毒素を排出するといった、いわゆるデトックス効果が挙げられ、健康面だけでなく美容面においてもイロイロと効用があると言われています。具体的にはニキビや吹き出物の解消、アトピー性皮膚炎・花粉症の症状緩和、便秘解消効果などが挙げられます。
とはいえ、中には「うわー、あんまりおいしくない…。だまされた」なんて言う子もいました。もちろん「あ、おいしいじゃん!」と言って何杯もおかわりする子もいましたよ。
また、お迎えの時、お母さん達にも自由に飲んで頂きました。「昔、おばあちゃんが作ってくれたお茶の味がする」などいろんな感想をいただきました。
夏へ向けての水分補給にどくだみ茶を活用していきたいと思っています。(ま)