礼拝のおはなしって・・・どんな内容なの?⑤
礼拝のお話を紹介する「礼拝のおはなしって…どんな内容なの?」2021年度第1号となります。
今回はアメリカの作家であり牧師である マックス・ルケードの作品「たいせつなきみ」と「そのままのきみがすき」のお話をした時の内容をご紹介いたします。
- 5月19日「野の花がどのように育つのか注意して見なさい」~「たいせつなきみ」
まず、園庭に咲いている花々、グミの実などを見せました。青梅幼稚園では園庭に咲いている花は「必要な分だけ」遊びの時に取っていいことになっています。ですから、砂場やいたるところでお料理を彩ったり、色水を花びらで作ったりとよく使われています。そういうわけで、こども達はとても興味関心を持って話を聞いてくれていました。「花はいつ咲くか誰に教えられたわけでもないけれど、ちゃんとその時になったらきれいなお花を咲かせることができる。神様はお花一つひとつを本当に大切にしてくれるんだね。同じように私たちのことも一人ひとり愛していてくれるんだよ」、とお話をしました。
その後、絵本「たいせつなきみ」のお話をしました。主人公のパンチネロは人形の村に住んでいる木製のお人形です。その村では褒められるようなことをしたら金ぴかシールを、失敗したら黒いダメシールを貼られるルールがありました。パンチネロはいつもドジばかりで、忘れ物もするし、ダメシールをいっぱい貼られていました。ある時、シールが一つも貼られていないお姉さんに出会いました。「なんでシールが一つもないの?」と聞くと、「丘の上の家に行って「ネリ」というおじいさんに会えばわかるわ」と言われました。行ってみると「おお、よく来たパンチネロ」ネリは温かく迎え入れました。そして、村に住んでいる人形は全てネリが作ったことを知らされました。「いいかい、大事なのは他の人がどう思うか、ではなく私がどう思ううか、なんだよ。そして私はお前のことを大切に想っている」と言われます。その時、パンチネロの体からダメシールがぽろっと剥がれ落ちました。というお話をしました。みんなとってもよくお話を聴いてくれていました。
たいせつなきみ
作: マックス・ルケード
絵: セルジオ・マルティネス
訳:ホーバード・豊子
出版社: いのちのことば社
- 6月2日「あなたがたはそれぞれ賜物を授かっているのです」~「そのままのきみがすき」
ある村に5人の兄弟が住んでいました。お父さんもお母さんも早くに亡くし、兄弟だけで生活していました。お城の王様がその5人の話を聞き、王様のこどもとして迎えるということになりました。こども達は大喜び。王様に何かプレゼントしなきゃ!上のお兄さんは大工道具で木を彫り、上のお姉さんは奇麗に絵を描きはじめました。下のお姉さんは楽器と歌で音楽をプレゼントしようと練習を始め、下のお兄さんは難しい本を読んで王様に聴かせてあげようと思いました。けれども一番下の妹は何もできることがありません。お兄さん、お姉さんたちに教えてもらおうにも取り合ってくれません。何もすることがなくいつも通り水汲みに行くとそこに旅のおじさんが話しかけてきました。「私のロバに餌をやってくれないか」そして二人はしばらくお話をして過ごしました。話をしているうちにこのおじさんこそが王様だということに気づきました。「王様……ごめんなさい。私は何もプレゼントできないの」と言うと王様は「君は私と一緒にいてくれた。そしてわたしを好きだと示してくれた。私はそのままの君が好きだよ」と言い、王様とこども達は幸せに暮らしたそうです。というお話をしました。
そのままのきみがすき
作: マックス・ルケード
絵: セルジオ・マルティネス
訳:ホーバード・豊子
出版社: いのちのことば社