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2025-01-08

2024年度 1月の園長だより

「人生時計」

あけましておめでとうございます。

お正月、親戚の集まりの中で「人生時計」の話を聞きました。自分の年齢を3で割ると、その人の人生の中での位置が見えてくるという事です。例えば16歳の高校生の場合は3で割ると5.33…ですので、人生の中で早朝5時過ぎになります。起きるにはまだ早い?目が覚めた?2度寝する?なんて頃かもしれません。24歳~27歳の子たちは、朝8時~9時になりますので、「おはようございます!」と言っている頃でしょうか。私は51歳ですのでちょうど17時になります。今日の仕事はここまでにして、残りの時間は明日の準備に使おうかな、というころ‥?なんて思いました。

いずれにしても、こども達には幸せな人生を送って欲しいと願うものだと思いますが、私たち大人はここで気を付けなければいけないことがあります。それは、「こどもは親の持ち物ではない」、ということです。岡本富郎先生の「こどもの生活 発見と展望」の中にこんな記載があります。「こどもは独特の感受性、論理をもち、精一杯「自ら自身」であろうと努力しているのである。こどもは大人に全く依存しているようであるが、それは自ら生きていく仕方を必死に学びとっている姿なのである。こどもは生まれながら、何かを学ぼうとする好奇心に満ち満ちているのである」。こどもはみんな自ら育とうとする力があります。けれども、こどもの幸せを…と言いつつ、親の論理を押しつけて「保護」ではなく「管理」になってしまうことはよくあるようです。完璧に管理され、大人につくりあげられたこどもは忍耐心に欠け、楽な道を選択するあまりに思考力・判断力に欠け、うまくいかないと他人のせいにし、結果として、こども時代が長くなってしまうようです。これは私たちの願う姿ではありませんよね。ですから、こどもの自ら育とうとする力を信じ、生活に入り込み過ぎないように注意しなければなりません。

お正月明けに、成木小のPTA親子と一緒にあまがさすの森で遊んできました。成木小PTAの新たな取り組みとして森での活動を取り入れたいとのことで、お声をかけていただき半日過ごしてきました。印象的だったのは、こども達の「屈託のなさ」でした。沢で遊び、生き物が(寒いから)いないと知ると、上の尾根広場へ行き、長い枝を集めたり木登りをしたり…。かと思うと、遊び疲れてボケっとしてみたり。こどもが純粋に遊ぶ姿はある種の美しさを持っている気がします。自然豊かな青梅という環境が影響しているのかな、とも思いますが、都心の子はマンションの何階に住んでいるかをすごく気にする(上層階の方が偉いと思っている)…!というお話を聞いてとても残念に思ったばかりだったので、余計に開放的な晴れやかさを感じました。

「早く来い ぼく自身の将来よ

ぼくは、今すぐとはいわない。ながいながい日をまつ。

おそくてもいいから、ぼくの将来よ」

小学5年生の「将来」をテーマにした作文です(作者不明)。自分の足で歩みを進めようとする意志が感じられる素晴らしい文だと思います。このような力を最近よく耳にする「非認知能力」と呼びますが、これは特別な体験を必要とするのではなく、むしろ日常生活の中で育まれていきます。人生時計の中ではまだ深夜1時~2時にいるこども達です。愛情をたっぷり注ぎ、豊かなこども時代を経て、自分の足で人生を歩んでいって欲しいと願います。

こども達の将来が明るいものとなりますように、今年も精一杯頑張りたいと思います。宜しくお願い致します。(園長)

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職員室


教材が置いてあります。

りす


3歳児クラスのお部屋。

フリールーム


預かり保育、礼拝、健康体操など多目的に使います。

うさぎ


3歳児クラスのお部屋。

お庭


5月にはグミの実が、夏から秋にかけて野イチゴが採れます。

きりん


4・5歳児の縦割りクラスです。

園長室


園長がお仕事をしています。

こひつじ


地域の親子が遊べるお部屋です。

ぱんだ


4・5歳児の縦割りクラスです。

こどもトイレ


壁紙も木の扉も先生の手作業できれいにしました。


のぼる子ども多数。下にはスギのウッドチップ。

ポスト


のぼるところ。宝物などをしまうところ。

ブランコ


ブランコを片付けるのは年長さんの証です。

こうさぎ・こりす


2歳児と満3歳児クラスのお部屋。