2019年度クリスマス礼拝・祝会
今日は青梅幼稚園でクリスマス礼拝・祝会がおこなわれました。たくさんの方々にご来園いただき、みなさんと一緒にクリスマスの喜びを分かち合えたこと、心より感謝申し上げます。
キャンドルサービスに始まり、各学年の出し物、全園児でおこなうページェント(聖誕劇)、お母さん達の奇麗な歌声「きよしこのよる」、先生たちの朗読劇「くつやのまるちん」、ハプニングはありつつも、こども達は堂々としていて一人ひとりがとても素敵でした。我が道を行く子、他者をサポートしようとする子、みんなを楽しませようとする子、それぞれの楽しみ方でクリスマスのお祝いをすることができたと思います。それにしても、年長さん達の立派なこと!今日のこの日が、これからを生きていく糧となりますように。
私はこのような行事の度にいつも思うのですが、行事は日常あってのこと。様々なこども達の行動からこども達同士の日常の様子が透けて見えなければ、その行事の取り組みはどうだったのかな?と疑問符がつくと思います。全ては日常の積み重ねですから、こども達が充実した毎日を過ごせるために、私たち教師は私たちの持っているものをこども達に献げることがなにより大切なんだ、と改めて思いました。
サンタクロース登場の場面は教師一同、かなり協議いたしました。こども達の描くファンタジーの世界は実に素晴らしいものがあります。このキラキラした世界を無意識に私たちは壊してしまいがちです。教育機関である幼稚園として、私たちが考えるべきサンタクロースのあり方とはどういったものなのか…。日本の著名な心理学者、河合隼雄(1928~2007)さんが「ファンタジーはたましいのあらわれである。一人の人間存在たらしめているもの、それがたましいである。」と言っています。身体と心をつなぎ合わせるたましいの表出…それがファンタジー…しかもそれぞれのこども達によって全く違う世界観をもっている…いろいろ思案した結果、今回のようなスタイルになりました。確かにサンタさんが現れた時のこども達の驚き、喜び、は特別なものがありましたよね。そして、サンタクロースが来る意味とは「よくはわからないけど、サンタさんは僕のことが大好きでいてくれるんだ」という、つまり「自分は愛されている存在なんだ」ということなんだと思っています。
みんなの心にあたたかなものとして今日の日が残りますように。
メリークリスマス。(ま)