2019年度5月の園長便り
新年度、新しい生活がスタートし、約2週間が経ちました。 入園式の日は雪が降りましたが、その後は暖かな日が続きましたので、まさに穏やかな日々を過ごせましたこと感謝です。
「あの子がもう年長さん?」始まった当初は少しの違和感と共にそんなことも感じましたが、やはり立場が人をつくるのでしょう。 こども達は日に日に頼もしくなってきました。 年中さんとの関係も力づくではない「上に立つもの」として、ふるまう姿が見られております。 友達と遊び、先生と遊ぶその関係性の中から「自分」というものの存在を確かなものにしていっているのだと思います。 「君は君のままで 僕は僕のままで 友達になろうよ」…一人ひとりをお互い認め合える集団として成長していきたいと心から願っております。
年少さん達も驚きの姿をみせてくれています。 門でお母さんとバイバイをしたあとはスタスタと園の中へ入っていく… たまに振り返って笑顔で手を振って、また小走りで姿が見えなくなっていく…。 先生たちも笑顔でこども達と向き合ってくれているので、朝から和やかな雰囲気が幼稚園を包んでいるように感じます。 こちらも感謝。
遊んでいる時「先生―!こっち来て!」「先生―!見て見て!」と呼ばれるときがあります。 こども達の要求は様々であるように思えますが、関わってみると大体一つのことを要求されていることに気付きます。 それは「ぼくを わたしを 見て」ということ。
こども達の行動を私たちはどんどん認めてあげて、どんどん自信を持ってもらえるようにしていきたいと思います。 そうすると、ますます自由に行動したがるようになるでしょう。 けれども、ふと不安になって振り返る時が必ずあります。 どんなに自由に動いているように見えても、常に見守ってくれている人をこども達は求めています。 見守られているということ、振り返った時に先生がちゃんと見ていてくれたという経験はこども達の将来に大きな意味を持ってくると思っています。 いずれ、こども達はみんな卒園していきます。 その時に「ちゃんと見守ってきたこども達」と誇りを持って送り出せるように、毎日の小さな一瞬の出来事も大切にしていきたいと思います。
5月から長山篤子先生が絵本の読み聞かせに来てくださることになりました。 長山先生はキリスト教保育連盟名誉理事であり、青山学院幼稚園主事、キリスト教保育連盟理事長、聖学院大学教授、和泉短期大学教授を歴任された先生です。 私たちを見守ってくださる目がまた一つ加わって、より豊かにこども達との生活を送っていけることに心より感謝です。
(園長 横山 牧人)