2018年度10月の園長便り
今年のお天気は私たちの予想を超えるものがあるように感じます。 夏の酷暑、数々やってきた台風、大幅な気温の寒暖差…。 人間の力ではどうしようもない事象を前に、私たちは困惑し狼狽します。 生きる希望を失ってしまうことさえあったと思います。ある人が言っていました。 「街の中をご覧なさい。人間の思い通りになるように作られているでしょう。 でもね、それだけじゃ本当は疲れてしまうんだよ。だから自然と向き合う時間が必要なんだよ。 自然の中は人間の思い通りになるものなんか一つもないからこそ大切なんだ。」自然保育の講習会でそんな話が出ていました。
自然の中に「神様」を感じること、「畏敬の念」を持つ事はどの宗教にも共通していることのように思えます。 そして大きな力によって私たちは生かされているということを伝えようとしているように思います。 大きな力に愛され生かされていることを感じることができたら、その人は強い人になると思います。 どんなに絶望的な状況に身を置くことになっても生かされて前へ進んでいくことができると思うからです。 もし、自分の人生は100%自分の力だけで生きていると思っている人がいたとしたら、どうしようもない困難に直面したとき、その人は希望を持って生きていけるだろうか、と私は疑問に思います。
様々な困難を乗り越えられる生きる力の基礎をこの幼児期に養うことができますように、と願ってやみません。 そのために、私たちは、どんなときでも愛情をもってこども達に接していきたいと思います。
(園長 横山 牧人)