夏の自由遊び
朝一番で「金庫!金庫!」と、大急ぎで子どもたちが走っていきます。「金庫?どこ?」と、ついていくと、そこは園庭内にあるポスト。開けてみると、いくつかのお団子が入っていました。「俺のはこれだ」とその中から一つ取り出し、大事そうに手でこすりながら、「俺さ、このお団子、卒園するまでずっと大事にする!」
なんて、男らしい一言!
金庫の中は…
最近流行っている遊びの一つに「泥だんご」があります。青梅幼稚園には砂場とは別に泥遊びをするための「泥場」があります。ここへ、水を汲んできて、みんなでせっせとお団子を作るのです。
この遊びの魅力は何と言っても身近な物でこんな物が!という発見と、何日にも渡って作り上げる続きの楽しみ感、そして、どくだみ茶作りの時と同様に単純作業をしながらおしゃべりの時間を過ごすことだと思います。
泥団子に欠かせないのは少量の水分ですが、何やらジョーロを持って水をこぼさないように歩く子どもの姿が…。「どこに行くの?」と聞くと「あっちだよ」。彼の向かった先は花壇でした。
花壇と水道が少し離れているため、こぼさないように水を汲みに行かなければなりません。大人だったら、「面倒だ」と考えがちですが、子どもはにこにこして運びます。そして、花壇に着くと「どのお花が一番元気がないかなぁ…」と一番先に水をやるべき対象を探す子がいました。すごい!
元気になってね!
その翌日、年長さんたちが珍しくみんなで砂を使って「お店屋さんごっこ」を始めていました。男の子も女の子も一緒に楽しそうに遊んでいました。
その翌々日、今度は何やら砂場に大勢集まって遊んでいました。「何作ってるの?」とみると大きな穴が掘られていて「温泉!」年長さんたちが穴を深く掘って、年中さん、年少さんたちが水をジョーロで入れていました。
泥団子…花の水やり…温泉作り(砂遊び)…違う遊びを違う場所でしているようですが、実は「水」というキーワードでつながっていることに気づかされます。今年の残暑は本当に厳しいですから、涼を求める遊びに発展があるというのは当然の事かもしれませんね。
温泉でーす!
最後に…砂場の上の藤棚の伸びた弦を切っていたら「この葉っぱもらっていい?」とある男の子がどこかへごっそり持って行ってしまいました。何するんだろう?と少しわくわくしていると、何と葉っぱを敷き詰めて寝床を作っていました。「気持いーなぁ!」と言っているので、実際私も寝転がってみると、
…「ナヌ!?」ヒンヤリしてる!
そういえば、温暖化対策で緑化の話はあちこちでされていますものね。
葉っぱの布団とは…!!子どもって本当にすごい!(ま)
ヒンヤリ冷涼 布団
うんていの影が担架で運ばれているみたいに見える!