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2024-12-24

2024年クリスマス サンタクロースを信じること…。

クリスマス おめでとうございます!

先週の土曜日、当園のクリスマス礼拝・祝会をおこないました。今年も、一人ひとりが主人公としてスポットライトがあたり、こども達と保護者の皆様の眼差しの温かさによって、心に優しい光を感じる恵みのクリスマスを迎えることができました。感謝したいと思います。

会の終盤には、今年もサンタクロースがやってきました。こども達は大興奮です。まんまると目を輝かせて、喜びの叫びをあげます。ただ、当園にやってくるサンタクロースは遠目に現れるだけで、目の前には出てきません。プレゼントとクリスマスカードを置いて、去って行ってしまいます。なぜ…?これは、こども達のファンタジーの世界を大事にしたいという思いからです。

サンタクロースについての考察は複数ありますが、最近興味深い文章を目にしました。もう、数年前になるとのことですが、アメリカの児童文学評論誌に、次のような一文が掲載されていたようです。「こども達は遅かれ早かれ、サンタクロースが本当はだれかを知る。知ってしまえば、そのこと自体は他愛のないこととして片付けられてしまうだろう。しかし、幼い日に、心からサンタクロースの存在を信じることは、その人の中に、信じるという能力を養う。わたしたちは、サンタクロースその人の重要さのためでなく、サンタクロースがこどもの心に働きかけて生み出すこの能力のゆえに、サンタクロースをもっと大事にしなければならない」

「心の中に、ひとたびサンタクロースを住まわせた子は、心の中に、サンタクロースを収容する空間をつくりあげている。サンタクロースその人は、いつかその子の心の外へ出ていってしまうだろう。だが、サンタクロースが占めていた心の空間は、その子の中に残る。この空間がある限り、人は成長に従って、サンタクロースに代わる新しい住人を、ここに迎え入れることができる。この空間、つまり目に見えないものを信じるという心の働きが、人間の精神生活のあらゆる面でどんなに重要かはいうまでもない」「見えないものを信じることを恥じ、サンタクロースの話をするのは、こどもをだますことだというふうに考える大人が、こどもの心のふしぎの住むべき空間をつぶし、信じる能力を奪っているのではないだろうか」(「サンタクロースの部屋 子どもと本をめぐって」 著:松岡享子より抜粋)

こどもの中にある純粋に信じる心を大切にしてあげることは、その子の人生を豊かにしていく大きな基礎になると思います。有名な「星の王子様」の中にも、「かんじんなことは、目に見えないんだよ」という一節があります。心の中にあるものこそがその人を作っていきますから、決して軽んじてはいけないことだと思っています。

こども達の見えないものを信じる能力を大切にしつつ、私たち大人も心の中にある見えない大事なことに心を注いで温かなクリスマスを迎えられますように。

メリークリスマス!(園長)

 

 

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